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RK Music Fes. 2026 オフィシャルレポート公開!
2026-07-14
HACHI、KMNZやVESPERBELLを筆頭に、個性豊かな本格派バーチャルアーティストたちが所属する音楽プロダクション・RK Music。2026年6月21日、プロダクション史上最大規模となるライブイベント「RK Music Fes. 2026」が開催された。
RK Musicによる大型音楽イベントはこれまでも行われており、2024年には初めてプロダクションメンバーが集結したオンラインイベント「VOICE SPARK」が開催。翌2025年には、池袋・harevutaiを舞台に新鋭12組が出演する「RK Music presents Live『OVER ONE』」が行われた。そして今回の「RK Music Fes. 2026」では、立川ステージガーデンに所属アーティスト総勢21組が集結。昼夜2公演にわたり熱狂のステージを繰り広げる、まさに過去最大規模の祭典となった。
<昼公演>
昼公演は、RK Musicのメンバーが次々と映し出されるカウントダウン映像で開幕。トップバッターを務めたのは、現実世界と仮想世界の境界を溶かすようなアーティストが所属するレーベル・FusedのCULUA、CONA、妃玖、Diαの4人だ。彼女たちはリアルの姿でステージに登場し、明度を落とした照明の中、浮かび上がるシルエットと巨大スクリーンの映像を組み合わせた、リアル会場ならではのパフォーマンスを次々に披露した。
まずはDiα。彼女は1曲目「ティニタス」で「あなたたちの『ティニタス』を聞きに来ました!」と呼びかけると、観客も大きなコールで応えて会場が早くも一体感に包まれる。さらに、この日が初披露となったリリース前の新曲「SIGNAL」などもパフォーマンス。観客から大きなコーラスが巻き起こり、新曲とは思えないほどの熱量が生まれていった。
続くCONAは「無色夏」でライブをスタート。彼女のステージは中央でじっと楽曲の世界観に浸るようにして歌い上げる一方で、その歌声からは楽曲の情景が鮮やかに広がっていくような雰囲気が印象深い。中でも「神様はいつでも」では、今にも泣き崩れそうなほど感情的なボーカルで観客の心を揺さぶった。
妃玖は「とうとうこの日が来たぞー! 盛り上がっていきましょう!」と力強く宣言。テクニカルなロックナンバー「HOMURA」では、「今日一番の声出せんのかー!」と観客を煽り、大きなコールが響き渡る。リリースされたばかりの3rdオリジナル曲「ノイゼルフィ・ライナーノート」でも観客との掛け合いが生まれ、会場の熱気をさらに高めた。
一方、CULUAは「ハレバレ」でステージをスタートし、イントロが鳴った瞬間、観客から大歓声が湧き起こる。続く「自分ごっこ」では感情を全開にした歌唱も披露。ポップな楽曲からエモーショナルな楽曲までを巧みに歌う姿に興奮が止まらない。リアルとバーチャルをつなぐ4人のパフォーマンスによって、会場のボルテージは一気に引き上げられた。
その熱気を継いだのが、バーチャルガールズハードコアデュオ・NUROJUNK。「お前たち、最後まで声出していけよ!」と、力強い煽りとともに「Rising a Tide」でライブをスタートすると、以降も「DEMOLISHER」や「Chase the Sun」ではヘッドバンギングを促し、フロアの熱量を加速度的に高めていく。ハードコアを軸としたミクスチャーサウンドと熱い歌声で立川ステージガーデンを激しく揺らした。
続いて登場したVESPERBELLは昼夜両公演に出演。この昼公演では「鳴動」でライブをスタート。ヨミとカスカの対照的な歌声が重なり合う、神々しさすら感じさせるスケールの大きな楽曲を次々と披露していく。MCではカスカが「みんな! もっとヨミちゃんを満足させてあげないと、うちらずっと歌うことになるよ!」とユーモラスに観客を煽る瞬間も。「NO MORE!!」ではカスカによるデスボイスも飛び出し、観客も「オイ! オイ!」と声を張り上げて応戦。ロックフェスさながらの熱狂を作り上げた。
一方、今年3月にKMNLABELからデビューしたバーチャルガールズデュオ・HONK THE HORNは、圧倒的なラップスキルで会場を魅了。「立川、新曲持ってきたぞー!」と伝えていきなり新曲「808」を披露すると、続くデビュー曲「NO LEASH」では、待ちわびたファンたちによるコールが巻き起こる。挑発的なステージングとマイクリレーで、観客を一気に自分たちの世界へと引き込んでいった。
また、昼公演中盤のハイライトとなったのが、昼夜両公演に出演するKMNZだ。
彼女たちは、昼公演では王道のポップさを前面に押し出したステージを展開。3MCが中央で向き合いながら始まった「OPENER」から一気に会場を掌握。個性豊かな3人による軽快なマイクリレーは、ラップ/ヒップホップの持つ“楽しさ”を全身で表現するかのようだ。なかでも印象的だったのは、現体制になって初めての楽曲でもある「VERSE」。ポップなサウンドの中に、ストリートカルチャーのワクワク感やバーチャルならではの未来への期待感や高揚感を織り込み、会場全体を幸福感で包み込んだ。
そして昼公演の終盤には、水瀬 凪、瀬戸乃とと、焔魔るり、HACHI といったLIVE UNIONのメンバーたちが続々登場し、それぞれの個性を存分に発揮していく。
水瀬 凪は、ダンサブルなバンドサウンドが心地よいポップチューン「アオハル進化論」でステージをスタート。観客も「ハイ! ハイ!」と合いの手を入れ、会場の熱量はさらに上昇していく。続く「フラッグライン」では、疾走感あふれるサウンドに伸びやかな歌声が重なり、サビでは印象的なスケール感を生み出していた。
瀬戸乃ととは「不可逆サバイバル」でライブを開始。ブラスサウンドが印象的なポップナンバー「Masterpiece」を経て、最後は「追いかけて/追いかけて」「何度も/そう何度も」といった楽曲の歌詞を引用したMCに続いて「More than Blue」を披露。これまで歩んできた軌跡を確かめるような、まっすぐな感情を表現する姿が感動的だった。
焔魔るりは、「Calling」から「呪り -inori-」へとシームレスにつなぎ、まるで組曲のような構成で観客を自身の世界へと引き込んでいく。ステージを大きく使い、左右の客席へ丁寧に視線を送る姿も印象的だ。ラストの「Hope Song」では、スポットライトを浴びながら圧巻の歌声を披露。力強さと優しさを兼ね備えたボーカルで、会場全体を包み込んだ。
そして昼公演のトリを務めたのは、夜公演にも出演するバーチャルシンガー・HACHI。
幕開けを飾ったのは、ドラムンベース由来のビートが心地よいポップナンバー「Brand New Episode」。華やかなサウンドに乗せて、繊細さと大胆さを併せ持つHACHIならではの表現力が冴えわたる。情感豊かなバラード「ビー玉」を経て、「夜迷い言」では、「オイ! オイ!」と観客も大合唱。感情を丁寧に紡ぎながら、楽曲が持つドラマを余すことなく描き切っていく様子が圧巻だった。最後の曲「星を待つ」では、楽曲が進むにつれて会場全体を包み込むような圧倒的なスケール感が生まれ、静かな感動と大きな余韻を残しながら、過去最大規模となったフェスの昼公演は、見事なフィナーレを迎えた。
<夜公演>
夜公演のトップバッターを務めたMEDAは、ライブに映える定番曲「染脳」で観客を一気に自分の世界へ。「自分の音楽に夢中にさせる」ことを歌う歌詞そのままに、伸びやかな歌声と表現力で会場を魅了した。また、自身が作詞・作曲を手掛けた「覚醒.exe」では、圧巻のロングトーンを響かせたあと、「届いてる?」と観客へ問いかける。様々な経験を経た今ならではのソウルフルで力強いボーカルが、夜公演の幕開けを鮮やかに彩った。
続くXIDENは、「OVERLAY」でライブをスタート。自身の魅力のひとつでもあるダンスを取り入れたステージングで観客を惹きつける。モダンR&Bをルーツに持つメロウな楽曲からハードなナンバーまで、メドレー形式も交えながら次々とパフォーマンス。「グー!」「パー!」と振り付けを促し、観客が応える様子も楽しい。洗練されたアーバンサウンドと躍動感あふれるパフォーマンスで会場を魅了し、最後は「NOVA」を熱唱した。
続くIMIの1曲目は「DRIVE」。以降もK-POPなどに通じるような、ヒップホップやR&Bのトレンドをポップスに加えたモダンなプロダクションの楽曲を立て続けに披露し、スタイリッシュな世界観を展開。キュートとクールの両面を持ち合わせたような佇まいと、難易度の高いテクニカルな楽曲を完璧に歌いこなす流石の表現力で観客を引き込んでいく。ラストナンバー「OUTSIDER」まで一気に駆け抜けていった。
昼夜両公演に出演したVESPERBELLは、夜公演では「Bell Ringer」でライブを開始。ドロップでは観客にヘッドバンギングを促し、ヨミとカスカの歌声が有機的に重なり合う、彼女たちらしいダイナミックなステージを披露。2人の仲のよさが伝わるような掛け合いやコールも会場を盛り上げる。夜公演の最後に披露されたのは、イントロが流れた瞬間に会場が沸き立った「RISE remix」。原曲の持つ壮大なスケール感はそのままに、四つ打ちのビートを加えたアレンジによって観客の熱狂は早くも最高潮に達した。
続くwoucaは一転、穏やかな空気を会場へもたらす。チルなポップ曲「Romantica」でスタートすると、柔らかな歌声で会場を包み込み、「夢はデッカくいこうぜ」というフレーズでは観客も一緒に声を合わせる。しかし、この日はそれだけでは終わらない。「今日はチルだけの私では終わりません。ぶち上がれる新曲を持ってきました!」。そう言って披露した新曲「loosey」は、2ステップやガラージを思わせるつんのめったビートが心地いいダンサブルなポップチューンで、会場は一変してクラブのような高揚感に包まれた。
ここからは、2025年5月デビュー組が続々と登場。LEWNEは、ピアノの旋律と静謐な歌声が印象的な「Dear Song」でライブをスタート。夜公演が中盤へ差しかかるタイミングで、観客を静かに楽曲の世界へと誘っていく。彼女の音楽の魅力は、息遣いまでも伝わってくるような繊細な表現と、感情を丁寧に積み重ねるような歌唱。しっとりとした楽曲を中心に披露し、会場全体がその歌声にじっと聴き入るような美しい空間が生まれた。
深影は「DEEP SHADOW」でステージをスタート。独特の余韻を感じさせるエレクトロサウンドと繊細なボーカルを行き来しながら、自身の世界観を鮮やかに伝えていく。以降はリスナーに愛と感謝を伝えた「ロストメモリー」を経て、ラスト曲「透影」では、ヨルシカを思わせる透明感と疾走感を兼ね備えたポップ曲を熱唱。エモーショナルな余韻を残しながら、歌声の濃淡だけで感情の機微を表現する姿に観客も引き込まれていった。
そして羽緒の1曲目は「献華」。民族音楽的なエッセンスを取り入れたサウンドで、会場を一気に幻想的な空気に変えていく。以降も「傀儡華」や「夢霞」では、和の要素とダークファンタジー的な世界観や、ダンサブルなロックサウンドがひとつになった彼女らしい楽曲を次々に熱唱。唯一無二の音楽性で、観客を深い物語の中へと誘っていった。
続く夜公演のHACHIは、昼公演とは異なる表情を見せるステージとなった。「みなさーん、こんばんはHACHIです! 夜公演、楽しんでいきましょう!」と伝えてクラブミュージックのエッセンスを取り入れた「Dive」で華やかに幕を開けると、都会の夜を思わせる煌びやかなカッティングギターやビート、そして何より彼女自身の洗練されたボーカルが夜の空気を彩っていく。その後は徐々にしっとりとした楽曲へ移行。最後に披露された「まなざし」では、透き通るような歌声が会場いっぱいに響き渡る。終盤につれてぐんぐん、スケール感を増していくボーカルに、客席からは大きな歓声が送られた。
フェスはいよいよ終盤へ。自身ですべての楽曲を手掛けるバーチャルシンガーソングライター・ヨノは、「You're Notes」でライブをスタート。「一緒に!」という彼女の呼びかけに応えるように、観客もペンライトを振り歌の世界へ入り込んでいく。間奏では、「僕らは僕らの速さで、これからもずっと歩いていこうね」と歌詞になぞらえたメッセージを伝え、客席から大歓声「響く音の、その先で」では、言葉をひとつひとつ噛みしめるように歌い始め、静かな導入から力強いクライマックスへ至る構成が、深い余韻を残した。
続くNEUNの1曲目は、「私という現象は……」という印象的なリフレインから始まる「対象について」。エレクトロニカを基調とした浮遊感あふれるサウンド、そしてポエトリーリーディングを交えた独創的な表現によって、会場は瞬く間にNEUNならではの世界へと染まっていく。「花霞」では、電子音が織りなす幻想的な空間と儚い歌声が溶け合い、観客を静かに引き込んでいった。一方で、「ブルーダイバー」ではポップな表情を見せる瞬間も。歌詞に合わせて観客を指差しながら「あなたを見つける」と歌う姿も印象的で、会場や配信で見守るリスナーへまっすぐに想いを届けるようなパフォーマンスが強い余韻を残した。
昼夜2公演で続くフェスの大トリを務めたのは、やはりこの3MC――KMNZだ。大歓声のなか登場した3人は、昼公演とは打って変わり、夜公演ではメロウでグルーヴィーな楽曲「Ride On」からライブをスタートさせる。夜公演はこうした穏やかな幕開けから、楽曲ごとに少しずつ熱量を高めていく構成。息の合ったスキルフルなフロウと、互いを引き立て合うマイクリレーによって、会場を自然とKMNZの世界へと引き込んでいく。
間奏では、フットワークを思わせる軽快なビートに乗せて、LITAが観客へ呼びかける。「ラスト、KMNZのターンです。最高の夜にしていきましょう!」。その言葉に応えるように大歓声が巻き起こり、観客も合いの手を入れながらライブを盛り上げていった。
また、「Get Ur lit on」を経て迎えたMCでは、3人が改めてこの日を振り返る。「めちゃくちゃ大きなイベントでしたけど、みなさんに聞きたい。今日、好きな音楽に出会えましたか?」。その問いかけに、会場からはひときわ大きな歓声が上がり、3人も「よかった!」と満足そう。その後、LITAが「私たちKMNZ、破壊を得意としておりまして……」と言いはじめ、「このあと出番を待ってる人もいないし、今日は立川ステージガーデンを更地にしよう!」とユーモアたっぷりに宣言すると、会場は笑いと歓声に包まれた。
そのまま披露されたのは、「CALLING remix」。四つ打ちのビートが加わり、よりダンサブルに進化したサウンドに合わせて、観客も一体となってジャンプ! フロア全体が巨大な一体感に包まれる。一日を締めくくるラストナンバーは、「DROP IN」。「お前ら、今日は更地にするって言ったよなー!」とユーモアたっぷりに観客を煽りながら、3人は時に背中を預け、時に顔を見合わせながら楽しそうにマイクリレー。終盤には、観客を巻き込んだ大コール合戦が起こり、「ト・ビ・コ・ミ・ナ!」の掛け声を合図に、この日最大の歓声が立川ステージガーデンを包む。観客も自由に飛び跳ね、歌い、ステージと客席の境界さえ溶けるような、圧倒的な一体感のなかで大団円を迎えた。
一日を通して感じたのは、RK Musicならではの驚くほど幅広い音楽の多様性。ヒップホップ、R&B、クラブミュージック、ロック、ハードコア、ポップス――。アブストラクトな表現から王道のポップスまで、その音は多種多様で、活動スタイルもそれぞれに異なる。けれども、そこに不思議な一体感が生まれているのが、このプロダクションの特徴だ。
| 取材・文 | 杉山 仁 |
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| 写真 | 中村ユタカ |
アーカイブ配信
| 配信チケット販売 | 販売期間:2026年6月1日(月)15:00~2026年7月31日(金)18:00 Z-aN特設ページ:https://www.zan-live.com/live/detail/10833 ※2026年7月31日(金) 23:59まで何度でも視聴頂けます! |
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